私が『女性向け風俗の現場』を執筆した理由
「なぜ、本を書こうと思ったのですか?」
これは、よく聞かれる質問です。
私が執筆を意識したのは、女性向け風俗の仕事を始めて半年ほど経った頃でした。
お客様から性についての本音を聞くようになり、あることに気づいたのです。
「感じられないのは、私の身体がおかしいから」
そう思い込み、一人で悩んでいる女性がとても多いことでした。
しかし、実際にお身体に触れてみると、女性の身体そのものに問題があるとは思えないケースがほとんどでした。
むしろ私が感じたのは、男性側の知識不足や、女性の身体に対する理解のズレです。
前戯の時間が足りない。
触れ方が強すぎる。
女性が感じる前に挿入してしまう。
アダルトビデオの表現を、現実の女性にも当てはめてしまう。
それでも女性は、「感じられない自分が悪い」と自分を責めていました。
女性にも、男性にも伝えたかった
私はこの現実を、女性と男性の両方に伝えたいと思いました。
女性には、
「その悩みは、あなただけのものではありません」
「あなたの身体がおかしいとは限りません」
ということを。
そして男性には、
「性の知識不足や女性への誤った理解が、パートナーを悩ませていることがあります」
ということを知ってもらいたかったのです。
誰かを責めるためではありません。
男性もまた、女性の性について学ぶ機会がほとんどないまま、大人になっているからです。
知らなかったのであれば、これから知ればいい。
理解が違っていたのであれば、学び直せばいい。
そのきっかけをつくりたいという思いが、執筆につながりました。
本を出して、終わりではない
ありがたいことに、アマゾンベストセラー1位にもなり
書籍は読売新聞や『プレジデント』でも紹介されました。
微力ながら、これまで表に出にくかった女性の本音を、世の中へ届けることができたと思っています。
しかし、この問題に気づいた人は、まだほんの一部です。
今も「自分の身体がおかしい」と思い込み、誰にも相談できずに悩んでいる女性がいます。
そして、その悩みに気づかないまま、同じ触れ方を続けている男性もいます。
コラムや講座を通して、女性の性について知るきっかけを、これからもつくり続けていきたいと思っています。