女風セラピストはなぜすぐ辞める?新人が最初の3か月で直面する現実
女性向け風俗のセラピストになったものの、数か月で辞めてしまう。
女風業界では、そんな新人も珍しくありません。
実際に業界についてみてみると、「1年続けばベテラン」という話も出ています。
では、なぜそんなに早く辞めてしまうのでしょうか。
今回は、店舗運営者や現役セラピスト、業界関係者などがWEB上で発信している情報を元に、新人が最初の3か月で直面する現実をまとめてみました。
「3か月」が最初の壁になる
「簡単に稼げる」と思って入ってきた人ほど、現実とのギャップから3か月もたずに辞めていく傾向にあります。
またある店舗では、お店の実績を紹介する際に、「3か月以内に辞めたセラピストを除く」という表記をしているところもあります。
私の元にも、登録して3か月経つが、お客が一人も取れていないという相談メールをくれた人も何人かいました。
どうやら新人にとって、最初の3か月は一つの大きな壁になっているようです。
理由① 思っていたほど予約が入らない
おそらく、新人が最初に直面する大きな現実がこれでしょう。
女風は、お店に所属すれば仕事が入る世界ではありません。
ここを大きく勘違いしている人が少なくない気がします。
女性向け風俗には、数多くのお店があります。そして、その中にはさらに多くのセラピストが在籍しています。
まず数あるお店の中から自分の所属する店を見つけてもらい、さらに大勢のセラピストの中から「この人に会ってみたい」と選んでもらわなければなりません。
数多くの選択肢の中から、自分を選んでもらう。
この競争を勝ち抜いていくことは、決して簡単なことではありません。
理由② 「女性に触れる仕事」と思って入ると全然違う
女風のセラピストをしていると、一般男性に話すと
『お金もらって、女触れて最高じゃん!』
『俺、女性の体触るの好きだから、俺もやろうかな?』
『うらやましー』
『普通はお金払って触らしてもらうのに、いい仕事だよね』
『僕、風俗嬢に上手いって褒められたんですよ、募集してないですか?』
そんな返事が返ってきます。
きっと、こういう人が3か月でやめていくんだろうなと思う。
みんな自分のタイプの女性を触ることしか考えていないと思うんです。
理由③ SNSを頑張っても予約につながらない
現在の女風では、SNSで自分を発信しているセラピストが多くいます。
毎日投稿する。
写真を載せる。
場合によってはライブ配信まで行う。
実際、現在人気になっているセラピストの中には、新人時代に1日20〜30回投稿し、長時間の配信までしていた人もいます。
でも、
SNSを頑張った=予約が入るではありません。
毎日発信しているのに予約がない。
同じ時期にデビューした人には予約が入っている。自分には入らない。
これが何週間も続けば、
「自分は向いていないのでは?」
と思ってしまうのも不思議ではありません。
理由④ 新人だから予約される期間が終わる
デビュー直後には「新人」ということで興味を持ってくれるお客様もいます。
問題は、その後です。
一度来てくれた女性が、「もう一度この人に会いたい」と思ってくれるか。
ここからは新人という看板ではなく、自分自身の力が試されます。
女風には、
①お客様を集める力と、②リピートしてもらう力
の両方が必要になります。
予約を取ることと、リピートしてもらうことは別の能力です。
理由⑤ リピート依頼がない
女風歴半年ほどのセラピストと話をする機会がありました。
彼には毎月数人の新規のお客様が入っているそうです。
ところが半年間で、リピート依頼は0人。
これはかなり厳しい状況です。
新規のお客様は、お店の集客力や「一度会ってみよう」という興味から予約してくれることがあります。
しかし、2回目は違います。
一度サービスを体験したうえで、
「またお金を払って、この人に会いたい」
と思ってもらわなければ、次の予約にはつながりません。
半年活動してリピートがまったくないのであれば、一度立ち止まって原因を考える必要があります。
私が考えるのは、大きく二つです。
① そもそも女風という仕事が向いていない
以前、お客様からこんな話を聞いたことがあります。
「気遣いのできない男性は、女風には向いていないと思う」
たとえば、ホテルのトイレを使ったあとに便座が上がったまま。
それを見て、
「旦那を思い出して、一気に現実に戻った」
という女性もいました。
ほかにも、
「女性の身体を触ることばかり考えている」
「雰囲気を作れない」
「こちらの気持ちを見ていない」
という声を聞くことがあります。
女風は、性感技術だけを提供する仕事ではありません。
女性が安心できるか。
気持ちよく一緒に過ごせるか。
細かなところに気づけるか。
こうした部分も含めてサービスです。
② 「もう一度会いたい」と思えるものがない
もう一つ考えられるのが、
悪くはなかった。でも、もう一度お願いするほどではなかった。
というケースです。
これはある意味、一番厳しい評価かもしれません。
女風は決して安いサービスではありません。
利用料金だけでなく、ホテル代や交通費なども含めれば、それなりの金額になります。
だからこそ女性は、
「もう一度この金額を払ってでも、この人に会いたいか?」と考えます。
そこで「YES」にならなければ、次の予約はありません。
技術なのか。会話なのか。気遣いなのか。安心感なのか。
一緒にいる時間そのものなのか。
何でもいいと思います。
大切なのは、その人にお願いする理由があること。
新規予約を取る力も大切ですが、女風を長く続けていくなら、
「一度来てもらう力」より、「もう一度会いたいと思ってもらう力」
の方が、最終的には重要になってきます。
理由⑥ 本業との両立が想像以上に大変
副業で女風を始める男性も少なくありません。むしろ、多いと思います。
私自身も、この副業生活を10年続けています。
平日は会社員。
仕事が終わってから女風。
夜の施術が終わって終電で帰宅。
有休使って女風
平日休んだ日は、夜に出社して仕事
休日は女風。
そして通勤電車の中ではSNSを発信する。
最初は、多少大変でも頑張れます。
でも、それが何か月、と続いてくると話は変わってきます。
19時にお客様との待ち合わせがあるのに、会社の仕事が終わらない。
「もう行かないと間に合わない!」
と、仕事をぶっちぎるように会社を飛び出したこともなんどもあります。
そして、お客様が増えれば増えたで、今度はスケジュール調整が大変になります。
お客様との予定がどうしても合わず、有休を使うこともあります。
さらに、副業を会社に知られたくない場合は、そのための配慮も必要です。
施術中は何時間もスマホを見ることができません。その間に会社から緊急の連絡が入っても出られない。
「予約が入らなくて大変」なのが新人の時期なら、「予約が増えても大変」なのが副業女風の難しいところ。
売れるようになれば、すべてが楽になるわけではありません。
本業を持ちながら女風を続けるには、体力だけでなく、時間管理やスケジュール調整、そして本業とのバランスを取り続ける力も必要になります。
理由⑧ 奥さんバレ・彼女バレ
女風を続けるうえで、意外と大きな問題になるのが奥さんや彼女の存在です。
以前、お客様からこんな話を聞いたことがあります。
「女風をやっていることが奥さんにバレて、離婚したセラピストを何人か知っています」
実際、私のところにいた50代のセラピストも、奥さんにバレることをかなり警戒していました。
特に気にしていたのが匂いです。
ホテルのボディソープの香りから気づかれるのではないかと、わざわざ自宅で使っているものと同じボディソープを持参していました。
そこまで気をつけながら活動している人もいます。
彼女がいる場合もさまざまです。
内緒で始める人。
話をして理解してもらってから始める人。
最初は理解してもらえていても、実際に仕事が始まると気持ちが変わってくることもあります。
仕事とはいえ、他の女性と親密な時間を過ごす仕事です。
頭では理解できても、恋人として感情まで割り切れるとは限りません。
そして反対のケースもあります。
お客様と恋愛関係になり、女風を辞めていくセラピストもいます。
交際が始まり、「もうこの仕事は辞めてほしい」と言われる。
そんな話も、この業界では耳にします。
女風を長く続けるうえでは、技術や集客だけでなく、家庭や恋愛との両立も一つの大きな壁になるのだと思います。
理由⑦ 女性の性欲に圧倒された
女風セラピストを目指す男性の中には、女性の性を少し美化しすぎている人もいます。
女性の性欲は男性より穏やかで、どこか受け身で上品なもの。
そんなイメージを持っている人もいるかもしれません。
でも、実際の女性の性欲はそんなに単純ではありません。
もちろん個人差は大きいですが、性欲が一気に高まった女性のエネルギーに、男性の方が圧倒されることもあります。
以前、ハプニングバーの店長が言っていた言葉が、今でも忘れられません。
「一人の女性を満足させるには、男性が3人必要だよ」
もちろん、すべての女性がそうだという話ではありません。
それくらい性欲が強くなる女性もいる、という例えです。
実際、こちらが驚くほど積極的になる女性もいれば、「まだまだ」と感じるほど欲求が尽きない女性もいます。
普段は清楚でおとなしく見える女性でも、性の場面ではまったく違う一面を見せることがあります。
女風を始めるまで、「女性の性欲は控えめなもの」
というイメージしか持っていなかった男性にとって、そのギャップは想像以上に大きいかもしれません。
女風セラピストは、女性の性に触れる仕事です。
そこには男性が勝手に思い描いた「きれいな女性の性」だけではなく、もっと人間らしく、強く、貪欲な性欲もあります。
女性の性を美化するのではなく、
「女性にもさまざまな性欲がある」という現実をそのまま受け止められること。
それも、この仕事を続けていくうえで必要な素養の一つなのだと思います。
理由⑧ やってみて満足した
女風を辞める理由は、「売れなかった」「つらかった」だけではありません。
一度やってみたことで満足して、辞めていく人も少なくないと思います。
憧れていた女風セラピストになり、女性から予約をもらい、実際にサービスをする。
そして、これまで挙げてきたような、楽しい部分も、厳しい現実も一通り経験したところで、
「もう十分やったかな」と一区切りつける人もいるでしょう。
これは挫折とは少し違います。
もともと長く続けることよりも、「一度、女風セラピストを経験してみたかった」という男性も少なくないと思います。
1年続けば「ベテラン」と言われる世界
女風では、「1年続けばベテランセラピスト」と認識されることもあるそうです。
それだけ、長く続けることが簡単ではない世界なのでしょう。
一方で、私がスタッフによく言っていたのは、
「まず50人のお客様を経験して、ようやくスタート地点」
ということです。
50人の女性と接すれば、女性は一人ひとりまったく違うことが見えてきます。
そして200人ほど経験すると、さまざまな身体、性格、悩み、求めるものに出会い、ようやく一人前になってくる。
だから、新人セラピストにはまず50人を目指してほしいと思います。
そして50人を経験したとき、
「もっとこの仕事を続けたい」と思うのか。
「もう十分経験した」と思うのか。
そのときに初めて、自分にとって女風という仕事がどんなものなのか、見えてくるのではないでしょうか。